なおみの肉ボドゲ

お肉とボードゲームのはなしをするよ

お肉レビュー:鳥つね自然洞 / 末広町

その日、PC ゲーにドハマりしていたわたしは秋葉原にてヘッドセットを探し求めていた。どれも一緒に見えたので適当にひとつ買った後、今度は夕飯を求めて街をふらつく。そんなとき、知り合いから「ここに行ってみてよ」と送られてきたお店が『鳥つね自然洞』であった。

秋葉原の喧騒を離れ、末広町に向かい、ひっそりと佇むお店を見つける。両側の店はシャッターが閉まっているのに、『鳥つね』の看板はライトアップされていた。

「あっ… これ入りづらいやつ…」と一瞬思ったが、そんなことを気にしていたらおいしい肉にはありつけぬ。T シャツ、ジーパン、スニーカー、リュック。片手にはヨドバシの袋。ヘッドセットが入ったビニールがガサガサと音を立てるが、気にしない。こういうのは恥ずかしがったら負けだ、と思い、引き戸をあけ、暖簾に手をかけ、高らかに「ひとりです!」と宣言しながら入店。「あ、はい、では、えっと、こちらに…」とどぎまぎする女将さんにカウンター席に通される。よし、先手必勝。隣の席には同伴と思わしき男女が座っていた。ビールを注ぐ東南アジア系の女性を「じょうず!じょうず!」と男性の方がひたすら褒めていた。

さて、注文。頼んだものは:

烏龍茶は瓶入りのものだった。グラスが冷えている。よい。

次に鳥刺し。「完全に生のものですので、お早目にお召し上がりください」と言われて出された。

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左手前から時計回りにささみ、砂肝、レバー。付け合せはわさびと醤油。

ささみは思ったよりもやわらかく、淡白な味わいが広がる。砂肝は食感が楽しい。焼いたものよりもゴリゴリしている気がする。レバーは濃厚!もともとあまりレバーは好きではないのだが、臭みがなく、とてもおいしかった。

 

次に小親子丼。ちなみにフルサイズの親子丼だと鳥スープやお新香がつくようだ。

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とっっっっろとろ!すごい!鶏肉はけっこう大きめのぶつ切りで入っていて、食べごたえがある。出汁は思ったよりも味が濃くてしっかりしている。かなり甘めの出汁だ。出汁を吸ったお米と、半熟卵を、こう、かきこんで… ふあーーー。うまい!あっという間に完食。(食べている間もずっと隣の男性の方が「ビールを注ぐタイミングがうまいねぇ」「泡が絶妙だねぇ」とおっしゃっていて、ビールしか褒めるもんないのかよ、と思ったのは内緒)

 

満足でした。合計3000円くらい。元気よく「ごちそうさま!」と退店したら、暖簾の前で大学生っぽい男子がふたり立ち尽くしていた。門構えにびびっているのだろうと察したわたしは「おいしいですよ!」と声をかけた。「あっ…ども…」と怯えた目で見られたが、あのふたりは果たして親子丼にありつけたのだろうか。

 

総合:★★★☆☆

味:★★★★☆
雰囲気:★★☆☆☆
サービス:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆


コメント:素敵なカウンターだったのに、入り口横のテーブル席に物が積み上げられていたのが少し気になった。せっかくきれいなお店なんだから片付けてほしかったなぁ。あとどうやらわたしの隣に座っていた男性の方は常連さんらしく、女将さんや大将と雑談していたのだが、途中から女将さんが大笑いしながら「○○ちゃん元気?えー?やだぁ〜〜」と井戸端会議よろしく喋り続けていたので少し居心地が悪かった。とはいえ、食べ終わったら皿も下げてくれたし、呼べば対応もしてくれたので、サービスの質が悪いわけではなかった。鳥刺しがおいしかったので、再訪したい。次は串物も頼んでみたい。